8月18日の朝日新聞デジタルによると、「新規感染者の9割以上がデルタ株と推定」と報道している。東京都で考えてみると、現在毎日5000名前後の新規感染者の内4500人がデルタ株感染であり、500人が従来型のウイルス感染ということになります。
東京都のコロナ新規感染者の毎日の報告では今年に入っても増減して来ており6月頃に一時期500-600人に減少していたが7月より急増し8月現在5000人前後になっています。
この感染者の急増はデルタ株の流行によるものであると言われています。
昨年秋にインドで検出されたコロナウイルスの変異株であるデルタ株は4月頃から日本に入って来たと言われており、新規感染者の中のデルタ株の占める率をみると7月頃は60%と言われて来たが、8月に入り84%そして現在は9割を超えたとなっているのです。
では従来型ウイルス感染者はどうなっているのかということになります。7月頃750人前後、8月上旬550人前後、そして現在は500人前後ということになり、均衡状態か収束に向かっているということができます。従来型のコロナ感染と、デルタ株感染とは別の感染症として扱い、統計も当然別々にすべきなのです。この両者を合計して第4波だ5波だと言っているようですが、現在はデルタ株感染の第1波であるという考えに立った対応を行って行かなければならないのです。
4月頃、デルタ株が日本国内に入ってきた時に新規感染症としての初期対応を行っておけば今日のような急速な全国的蔓延状態を防げたと思うのですが、無策のため1年半前の従来型のコロナ感染の初期対応の遅れと同じことを繰り返すことになってしまっているのです。
今後もまだ異なったウイルス株が入ってくることは予想しておかねばならないので、初期対応について本当の専門家が集まって国を上げての対策方針を早急に決めておかねばならないのです。