これが異次元の少子化対策と本気で思っているのか?

今国会で岸田首相は「異次元の少子化対策」を声高に所信表明した。異次元とはどのような内容であるのか期待はしなかったが興味はあった。しかし内容は子供世帯への児童手当の拡充であった。これに対し野党は対象を中学生以下ではなく高校生にまで引き上げろ、親世帯の所得制限を外せといった内容である。全く職業議員救済のための野党集団である。

予算委員会であるので金銭のことが討論になるのは止むを得ないが、これが異次元の対策かと思うと、もはや日本に政治家はいないのだなと大失望である。この子供手当が出生率を上げる異次元対策と本気で考えているのか。国民を馬鹿にしているとしか思えない。このような質疑で大切な時間を潰すべきではない。これまでにもいろいろな理由付けで国から国民に対して現金の給付が行われて来ているが、単なる選挙対策の手段でありこれは行政ではない。この10年以上麻生太郎氏が財務を牛耳っているが、そこにも問題がある。財務省は自分達が国民にお金を恵んであげると言った感覚なのだろう。

本来であれば安心して子供を産むことができる社会に改造するための行政としての展望を示し、それに向かって現在できるところから手を付けて行く方向性を示すべきである。しかし現在の政治家の中にはそのような能力を持った人材は見当たらない。民間には多くの優れた政治家としての能力を持った人材は多く居られると思うが、そのような人達の政治家への道は途切れてしまっている。世襲議員が全て悪いとは言わないが、弔い合戦と称して娘を選出した県民から選挙権を剥奪してほしい。ただかっこいいというだけで当選させているおばさんの選挙権も剥奪が良い。総選挙の度に国の改革を考えた投票を行わなければ日本は進化して行くことは出来ず本当に日本沈没であると思う。

 

そしてまたしてもこの話を聞きつけた小池東京知事は月5000円の子育て支援(18歳以下の都民に1人あたり月5000円程度の給付を始める方針)を発表した(いつもの上目遣いの話ぶりで)。国と異なり所得制限を定めないで一律支給とすると先取り、財政豊かな東京都知事の人気取りをまた始めたのです。