現在の中国で一般人が通常に使用している乗用車の50%がEV車であることは前のブログに書いて来た通りである。
コロナ感染が広がり中国への出張が出来なくなった4年前には北京でも殆どEV車は見かけなかったように思う。何事も国が仕掛けた事柄は急速に実現するのは中国ならではのことである。
ガソリンバイクが廃止されすべてEVバイクに変わったのも北京市内では半年程度の間でのことであった。この調子では年内には中国の大半の車がEV車になることだろうと思われます。
世界的の大半の自動車製造会社はEV車の製造を始めている。日本政府は2035年までにEV車100%を目指して色々と施作を行うそうであるが、現在は1-2%という状態だそうである。行政の支援が的確に行われることを望んでいる。(各住宅、マンションなどでの充電環境の整備を支援するとか)。
このように日本は出遅れているとされているが、それは必ずしも正しい判断ではないように思う。自動車は多くの機能の総合で作られているのです。
ボディー、シャーシ、エンジン、ドライブトレインその他に分けられるのですが、これらの部分の機能を各社が年月を掛けて作り上げて来たのです。EV車はこの内エンジン関連の部分の機能です。この部分だけで車の性能などが判断されるものではないのです。現在は世界的にはテスラが最も売れているのですが、エンジンの機能としても飛び抜けている訳ではないので直ぐに他社も追いつくことでしょう。中国は国をあげてEV車の製造に取り組み安価での輸出に取り組んでいるようです。
日本の製造会社は以前のテレビ、オーディオのような価格競争の失敗を繰り返さないようにするべきです。EV車にしても故障が少ない、耐用年数が長い、特に開発中である電池その他の部分は入れ替えが可能であるなど日本の技術力を活かし、多少高価であっても高級品とされる車を作ってゆくべきです。販売台数は減少しても収益率は上がるはずです。