政府が18日、この状態が持続すると本年度の国内総生産(GDP)は27.8%減となるとの速報値を発表した。新型コロナウイルス感染の影響はリーマンショック後の17.8%減を上回り、戦後最大の下落になるそうだ。しかし現状を考えるとこの予想はさらに悪化するであろうと考えねばならない。いかにしてこの状態を少しでも改善する方策を講じなければならない。
このような状況を招いた原因は国の対応の失敗にあることは明白である。このように長時間、さらに今後も続く活動制限では日本の経済が好転するはずがない。感染が広がり始めた時点に短期間で良いので思い切って徹底したすべての国民活動の停止処置に踏み切るべきでした。
不徹底な曖昧な対応でだらだらと時間をかけてしまい結果、ウイルスを広い範囲に塵のように広げてしまった。これらの散布されたウイルスが消えるのにどれほどの時間がかかるのだろうか。医療の世界では重大な病気に対応した時にずるずると対症的な不十分な治療を続けてしまい、患者さんの状態は一向に改善せず悪化して行ってしまう、いわゆるジリ貧状態となってしまっているのです。
この状態から抜け出すのは容易なことではないが、これまでの逃げの体制ではなく、攻めに転じるべきである。危険な場所を見つけ出す作業ではなく、厳格な検査、監査を行い安全な場所を認定してゆく活動を進めるべきなのだ。そして人々は十分な感染予防対策を整えた上で認定された施設を積極的に利用し、早く以前の日常を取り戻し、国民消費を増やすことで少しでも国の経済に貢献すべきだ。このためには国費補助でPCR検査あるいは簡易抗体検査などを個人あるいは事業者単位で何度でも行なってゆく体制を整えるしかない。意味のない補助金をばら撒くよりも有効な財源の使い方である。