埼玉県は独自の感染拡大防止対策を

埼玉県で変異コロナウイルス感染者が20人明らかになり、このうち18人は親族その他接触の可能性が高い集団であるとのこと。埼玉ではこれまでにも変異ウイルスの感染者が見つかっており、感染ルートの検索が行われていると報道されているがそのような後追いな検討よりまず先を見た対策をするべきだ。

感染源であるウイルスは人が運んでいるのである。これは当たり前のことだが、きちんと認識されているのであろうかと疑問である。今回の感染者の18人は現在どのような状態で暮らしておられるのか報道はないのでわからないが、これ以上感染を広げないためにはしっかりとした隔離対応を行わなくてはならない。これらの方々の居住範囲はごく狭い範囲であろうから、地域を限定した封鎖も必要なのだ。感染された方には大変な思いを強いることになるが、無症状であっても完全な隔離が必要であり、この事態では我慢してもらわなくてはならない。

そもそも変異ウイルス感染者が見つかった時点で新たな感染症の発生と思っての対応を行わなくてはならないのであるが、何となく緊張感のないこれまでの延長線での対応ではなかったのか。

同じ失敗を繰り返していることに気づかないのだろうか。変異ウイルス感染者が見つかった時点で蔓延の可能性のある施設、あるいは地域の封鎖を行い、ウイルスを持っている可能性のある人の移動を止めてしまわなくてはならない。ウイルスを育てて運んでいるのは人間なのだから。

台湾は今回のコロナウイルス感染対策ではもっとも成功している国であり、ほとんど終息した状態であるが、先日一つの医療施設で感染者が発見されるとすぐにその施設を封鎖して拡散防止対策を行う拡散を防いでいる。日本では1年が経過した今日でもそのような対応が打てない。これは国が対策を仕切っているからであろう。埼玉県は独自の厳しい対応を行わないと感染の広がりを抑えられない。

また今回の感染者の中の2名は海外渡航歴ありとの調査発表であるが、未だに国境は開いているのか、日本はあまりに自由すぎるのではないだろうか。

直ちに全面的な国境封鎖を行わなければならない。誰が国境封鎖に反対しているのか明らかにするのも報道の義務だ。