したり顔の橋下徹の話に乗せられるな

私は橋下徹という男を嫌いではない。頭の回転が早く、屁理屈が上手、言い訳上手で追求されても身を守ることに長けているからである。

しかし弁護士は政治家になるべきではないと私は思っているが、橋下徹氏も同様である。弁護士は対戦相手をいかに言いくるめるかというところに最もエネルギーを使っている。はったりを効かせたその場の勝負であり、あとさきを考えた広い視点でものを考える訓練は出来ていないのである。

PCR検査は無用であるという主張をして来ていた。これは感染症拡大予防のための原則的処置であることを全く考えていないので言えることなのである。「何百人検査して一人くらいの感染者を見つけて何になるのだ、無駄が多すぎる」との考えのようである。

しかし発見された陽性者があちこちで活動しウイルスを広めれば1−2週間で数十人となり、一月の間に数百人以上の感染者が出ることにもなる可能性があるのです。イギリス型のコロナ変異ウイルスも一人の感染者が持ち込んだのであろう。インド型についても同様、初めは一人から広まっているのです。

彼のように話を作るのがうまい弁護士の言い分には多くに人が引き込まれて意見に賛同してしまうのだ。専門家でもない人間が知ったかぶった物言いで誤った考えを他人に擦り込むことは正義を翳す弁護士のやるべきことではない。まあ半分芸能人である彼の中に正義を期待することは無理なことではあるが。