高度何メートルと機長の声 大きな雲の向こうが君の住む街
君を思ってぼんやりと窓の外 後ろにスチュワーデスの声
コーヒーいかがですか ほっといてくれ!
暗いつゆの雨 ジュース一杯で飛んで 夏の空
三つ編みの少女 走る自転車に ふくらむスカート
牛丼弁当に ディーゼルの呻き ローカル線の旅
山深い街 そびえるテレビアンテナに写る 都会の混沌
“間もなく心のふるさと内子です” 車掌の若い声 どんな人だろう
時間が止まった内子街 君との時間も止めて
おじさんお百姓さん? 当たり前 畑耕す
線路に沿った川 どちらに流れる 山から里へ
あおい山 並ぶ鉄塔 向こうに街が?
この村にも男、女、としより、子供、みんな幸せ
八幡浜 なぜか良い響き 帰りに寄ってみよう
畑の中の煙 今日もやれやれ
中腹に林に上がる白煙、誰の夕支度
見上げると どこまでもみかん畑 よくもあそこまで
山はだに目立つ一本の木立 何処にも居るんだこういうやつ
お嬢さん達 そんなに騒がないで でもいいか今が青春
すれ違う列車は来ない これは単線
あの人がこの街の出身!
宇和島の街 いつかの騒がしさが 電柱に残っている
突然に発車のベル もう来ることはないかな
君がいたから 馴染みの街だった
君も伊達一族のゆめの中に入っているのかい
あの夏の日 汗拭きながら 蝉しぐれの城坂を歩いたね
天守閣から見た夕焼けの街は今もそのままだよ
君逝ってしまった街で 君の会えた喜び
宇和島東のグラウンド 君の野球姿が見えた気がした